収入源多角化戦略において先ず検討すべきことは、シナジー効果があるかどうかです。シナジー効果とは、簡単にいえば、1+1=2ではなく、相乗効果で1+1≦3にもそれ以上にすることをいいます。経営学でシナジー効果とは、ある事業とある事業が、販売や製造などの会社の機能やノウハウを共有することによって、それぞれ単独で事業を行うよりも経営効率が高まる効果(いわゆる相乗効果)をいいます。シナジーのタイプには、その源泉により、技術シナジー、販売シナジー、生産シナジー、投資シナジー、経営管理シナジーなどがあります。したがって、ここでいう収入源多角化戦略とは、今の仕事を続けながらも副業で、新たな収入源を生み出し、複数の収入源を確保することにより、個々の要因がもたらす以上の収入を生じさせていくことをいいます。さらには、シナジー効果で得た収入にレバレッジ効果をかけて、より多くの収入を発生させ続けることが、収入源多角化戦略の成功のカギとなるのです。
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